個人年金保険の種類を超やさしく|終身・保証期間付・有期・確定の違いと選び方

FP3級

まずは用語の地図(ここだけ読めばOK)

種類受け取れる条件ざっくり特徴
終身年金生きている限りずっと長生きリスクに最強。途中で亡くなると受取総額が少なくなる可能性
保証期間付終身年金保証期間内は生死無関係/以後は生存中早逝の不公平感を減らしつつ、長生きにも対応
有期年金生存している間の一定年数受取期間が決まっている。総額は設計しやすい
保証期間付有期年金保証期間は生死無関係/以後は生存中の残り期間早逝のカバーと計画性のバランス
確定年金生死に関係なく一定期間受取の“確実性”が高い一方、長生きしても延長なし

各タイプをもう一歩だけ詳しく

1) 終身年金(生きている限り)

  • 仕組み:受取開始後、あなたが生きている限り年金が支払われ続けます。
  • メリット長生きリスク対策(資金が尽きにくい)。
  • 注意点:早く亡くなると払込に比べ受取総額が少なくなることも。
  • 向いている人:長寿家系/老後の“下支え”を用意したい人。

2) 保証期間付終身年金(ハイブリッド)

  • 仕組み:例えば「10年保証」なら、最初の10年は生死に関係なく支払い。その後は生存している限り。
  • メリット:早逝時の不公平感を緩和しつつ長生きにも対応。
  • 注意点:純粋な終身年金より年金額がやや低くなる傾向。
  • 向いている人:家族への最低限の受取も確保しつつ長生きにも備えたい人。

3) 有期年金(◯年だけ、ただし生存中)

  • 仕組み:例えば「15年有期」なら、生きている間の15年間だけ支払い。
  • メリット:特定の期間(60–75歳など)へ集中的に収入源を作れる。
  • 注意点:期間中に亡くなると残期間は受け取れない
  • 向いている人:年金受給の“谷”を埋めたい、教育費・住宅ローン完済期に合わせたい人。

4) 保証期間付有期年金(計画性+安心)

  • 仕組み:保証期間(例:5年)は生死無関係で支払い、その後は生存中の残り期間に限定。
  • メリット:有期年金の計画性+早逝時の最低限保証
  • 注意点:保証が付く分、同条件の有期より年金額は小さくなりやすい。
  • 向いている人:家計の山谷に合わせつつ万が一への配慮も欲しい人。

5) 確定年金(必ずもらえる期間固定)

  • 仕組み:例えば「10年確定」なら、10年間は生死に関係なく支払い。
  • メリット受取の確実性が高い(遺族も受取可能)。
  • 注意点長生きしても延長なし。長生きリスク対策としては弱い。
  • 向いている人:相続人にも確実に一定額を残したい、資金計画が固まっている人。

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