FP3級「みんなが欲しかった!」シリーズだけで独学合格した勉強法と使い方【2025-2026年版】

FP3級
  1. 1. はじめに:FP3級は「やり方」で決まる
    1. この記事のゴール
    2. 想定読者と学習時間の目安
    3. 使用教材(すべて2025-2026年版・TAC出版)
    4. 試験のざっくり構造と用語ミニ解説
  2. 2. 使った教材の正直レビュー
    1. 2-1. 【動画&アプリ付き】FPの教科書3級
      1. 特長(ざっくり)
      2. よかった点
      3. 気になった点(対策つき)
      4. こんな人に合う
      5. 使い方(再現レシピ)
    2. 2-2. 【アプリ付き】FPの問題集3級(厳選過去問)
      1. 特長(ざっくり)
      2. よかった点
      3. 気になった点(対策つき)
      4. こんな人に合う
      5. 使い方(再現レシピ)
    3. 2-3. 【CBT模試付き】FPの予想模試3級(学科3回+実技2回)
      1. 特長(ざっくり)
      2. よかった点
      3. 気になった点(対策つき)
      4. こんな人に合う
      5. 使い方(再現レシピ)
  3. 3. 合格した勉強サイクル(再現性重視)
    1. 3-1. 全体設計(3フェーズ)
    2. 3-2. 1周目の回し方(“読む→すぐ解く”)
    3. 3-3. 2周目の回し方(“×つぶし専用”)
    4. 3-4. 直前フェーズ(模試2周)の型
    5. 3-5. 分野別の“よく落ちる型”と対処
    6. 3-6. CBT本番手順チェックリスト(模試で固定)
    7. 3-7. 仕上げ3日間のミニ計画(例)
  4. 4. CBT本番で差がつく実践テク
    1. 4-1. 事前準備チェック(前日〜当日朝)
    2. 4-2. 画面操作の“型”を先に決める
    3. 4-3. 時間配分モデル(学科・実技 共通の考え方)
    4. 4-4. 学科で効くミス潰しルーチン
    5. 4-5. 実技の“往復読み”手順
    6. 4-6. 計算問題ミニテンプレ(口で言える形に)
  5. 5. まとめ:やることはシンプル、手順は具体的に
    1. 今日からの一枚ロードマップ
    2. 仕上げ3日テンプレ

1. はじめに:FP3級は「やり方」で決まる

FP3級は範囲が広い一方で、出題の型がはっきりしている資格です。だからこそ、むやみに全部を暗記するよりも、型に合わせた手順で回すほうが早く・確実に点が伸びます。この記事では、私が実際に使った「みんなが欲しかった!」シリーズを軸に、インプット→演習を2周+直前模試2周で合格点に乗せる再現性の高い手順をまとめました。


この記事のゴール

  • 使った教材3点の役割分担と使い分けがわかる
  • 2周学習+模試2周の回し方(いつ・何を・どの順で)を具体化
  • CBT(Computer-Based Testing:コンピュータ受験)の緊張を、模試で事前に“体験消化”するコツを共有

ひとことメモ:
私が「良かった」と強く感じたのは、CBT模試を事前に受けられたこと。本番と同じ要領(画面操作・見直しの流れ・時間配分)で試せたので、当日の不安がほぼ消えました。


想定読者と学習時間の目安

  • 想定読者:
    • はじめてのFP受験/独学中心で進めたい方
    • CBT形式が不安、どこから手を付けるか迷っている方
  • 学習時間(目安):2〜6週間/合計30〜60時間
    • 平日30〜60分+休日2〜3時間のペースでも十分間に合います。

使用教材(すべて2025-2026年版・TAC出版)

  • 【動画&アプリ付き】みんなが欲しかった! FPの教科書3級
  • 【アプリ付き】みんなが欲しかった! FPの問題集3級
  • 【CBT模試付き】みんなが欲しかった! FPの予想模試3級(学科3回+実技2回)

試験のざっくり構造と用語ミニ解説

  • 学科:6分野(ライフ/リスク/金融/タックス/不動産/相続)から広く出題。
  • 実技:与えられた資料(設例・数値)をもとに判断・計算するパート。
  • CBTComputer-Based Testingの略。紙ではなくPC画面で解答します。
    • 画面上でフラグ(要見直し印)をつけられ、最後にフラグ問題だけ一覧見直しが可能。
    • 紙より時間管理が体感しづらいので、事前のCBT模試で操作に慣れるのが合格ショートカット。

2. 使った教材の正直レビュー

ここでは、実際に使った「みんなが欲しかった!」シリーズ(2025-2026年版)を役割・強み・使い方の3点でレビューします。結論から言うと、この3点セットだけで独学は十分完結します。特にCBT模試が“本番手順”の予行演習として強力でした。


2-1. 【動画&アプリ付き】FPの教科書3級

特長(ざっくり)

  • フルカラーで図が多く、初学者でも流れがつかみやすい
  • 赤シートで重要語句が隠せる → 記憶の定着に向く

よかった点

  • 用語の言い換えに強い:本試験の文面で使われる表現に近い説明が多く、そのまま得点に直結。
  • 図表のまとまりが良く、暗記カードを自作しなくても覚える柱が立つ。

気になった点(対策つき)

  • 量があるので、“読み切ろう”としないこと。
    → 分野ごとに「読む→すぐ解く」へつなげ、読みっぱなしを避ける。

こんな人に合う

  • はじめてFPを学ぶ/まずは全体像を掴みたい
  • 文字だけだと眠くなるタイプ(図解多めが刺さる)

使い方(再現レシピ)

  • 1周目:各節の最初の図・要点だけ“声に出して”読み、定義と数値に黄色ペン1色。
  • 2周目:マーカー済みのところだけ拾い読み。赤シートで10秒説明(口頭)できなければ付箋。

2-2. 【アプリ付き】FPの問題集3級(厳選過去問)

特長(ざっくり)

  • 頻出パターンに寄せた過去問厳選でムダ打ちが少ない
  • 解説が短くて要点直球。赤シート対応で「問題→答えの根拠」を隠し学習しやすい

よかった点

  • 設問の言い回しが本試験に近く、“引っかけ”への免疫がつく
  • 同テーマの問題が固まっているので、連続正解まで回すのが楽

気になった点(対策つき)

  • 細かい論点は載っていないことも。
    → それでOK。3級は広く浅く。“頻出×解き方”の再現性を優先。

こんな人に合う

  • 解いて覚えるタイプ/時間が限られている社会人

使い方(再現レシピ)

  • 1周目(同日回し)
    1. 教科書で分野Aを読む → 2) すぐ問題集の分野Aを解く → 3) ×だけチェック。
  • 2周目(弱点潰し)
    ×だった問題だけをやり直し。“誤答理由”を3秒で言語化(例:語句取り違え/数字の覚えミス)。

2-3. 【CBT模試付き】FPの予想模試3級(学科3回+実技2回)

特長(ざっくり)

  • CBT(本番同様)で模試が受けられる → 操作手順と時間配分を事前に体験
  • 学科3回+実技2回で弱点パターンが浮き彫り
  • 復習しやすい設計(分野別の戻り学習がしやすい)

よかった点

  • 本番と同じ“画面→設問→フラグ→一覧見直し”の流れを身体で覚えられた。
  • 時間の焦りが消え、前半の易問を確実に取り切る手順が固まる。

気になった点(対策つき)

  • 予想はあくまで予想。
    出題テーマが変わっても解き方は同じ。“設問の主語と否定語”のチェックを徹底。

こんな人に合う

  • CBT形式が初めて/本番の緊張を減らしたい
  • 時間配分でいつも取りこぼす

使い方(再現レシピ)

  • 直前期1周目:本番と同じ環境で通し。フラグ機能で「後回し」を明確化。
  • 直前期2周目×だけやり直しつつ、**“見直しの順番”**を固定(例:フラグ→計算→迷いの多かった分野)。
  • スコアの見方:合格点ラインを超えても、落とした設問の“型”を必ず分類(定義・数字・制度の例外・計算)。

3. 合格した勉強サイクル(再現性重視)

この章では、あなたがすぐ真似できる「読む→解く」を2周+直前模試2周の回し方を、日単位の行動レベルまで落とし込みます。ポイントは同分野の“読み”と“解き”を同日中に並走させ、間違いだけを素早く再会させることです。


3-1. 全体設計(3フェーズ)

  1. 学習フェーズ1周目
     目的=全体像の把握と頻出論点の位置感覚
     やること=教科書(分野A)→即、問題集(分野A)/×だけ印つけ
  2. 学習フェーズ2周目
     目的=誤答の型つぶしと用語の言い換え耐性UP
     やること=×問題だけ再演習/10秒で根拠口頭説明/赤シートで数値確認
  3. 直前フェーズ(模試)
     目的=本番手順(CBT操作と時間配分)の固定化
     やること=学科3回+実技2回を2周/フラグ→見直し順のパターン化

3-2. 1周目の回し方(“読む→すぐ解く”)

今日やること(例:金融分野)

  1. 教科書:節の見出し→図表→要点の順に15〜30分でざっくり
  2. 問題集:同じ節を小刻みに10問単位で解く(悩んだら30秒ルールでフラグ
  3. 復習:×だけ解説を読み、“なぜ×か”を10秒で言語化
    • 例:定義取り違え/数字暗記ミス/否定語見落とし/計算の桁

到達目安:正答率は5〜6割でOK。理解の“足場”づくりが目的です。


3-3. 2周目の回し方(“×つぶし専用”)

対象:1周目の×/迷い○/時間切れ△のみ
手順

  1. 問題→根拠→用語の順で逆走復習
  2. 10秒口頭説明:
    • 「この設問は何の定義を聞いていて、どの言い換えにひっかかった?」
  3. 赤シート:数字・除外条件・適用要件だけ抽出して覚え直し

到達目安:分野ごとの正答率7〜8割、同テーマは連続正解を狙う。


3-4. 直前フェーズ(模試2周)の型

1周目(本番同様に通し)

  • 本番と同じ制限時間&静かな環境
  • 前半は30秒ルールでサクサク進み、フラグを必ず使う
  • 1周目終了→フラグ一覧計算→長文→迷った分野の順で回収

2周目(弱点潰し)

  • ×だけ再挑戦し、“見直しの順番”を固定化
  • スコアを見るより、誤答の型(定義・数字・否定語・計算)を数える
  • 実技は設問→資料→設問の“往復”。資料から数字・条件・期間をメモ列挙

到達目安:模試で合格ラインを安定して超える+誤答の型が1〜2種類に集約されていれば仕上がり良好。


3-5. 分野別の“よく落ちる型”と対処

  • ライフ:給付要件の期間・年齢の数字抜け
    • 対処:赤シートで閾値だけ暗記(◯歳・◯年)
  • リスク:保険の給付対象と言い換えの混同
    • 対処:表で対象/支払事由/非該当を3列化
  • 金融利回りの種類と費用の含む/含まない
    • 対処:定義を10秒口頭で言い切る練習
  • タックス所得区分控除の紐づけミス
    • 対処:ミニ対応表(所得→計算式→主な控除)
  • 不動産面積・税率・登記の用語取り違え
    • 対処:単位・%・年数の最後チェックルーチン化
  • 相続法定相続分/基礎控除の数字ズレ
    • 対処:式を声に出す→例題1つを週2で再現

3-6. CBT本番手順チェックリスト(模試で固定)

  • 開始5分:易問先取り/悩みはフラグ
  • 見直し1周目:計算問題→単位・年数を再確認
  • 見直し2周目:否定語・二重否定の読み直し
  • 終了前5分:迷い2択は定義に立ち返る(数字で決める)

3-7. 仕上げ3日間のミニ計画(例)

  • T-3日:模試の×を型別に再演習(各分野10問)
  • T-2日:実技の資料読み→設問往復を2セット
  • T-1日:赤シートで数字・定義だけ最終確認/新規学習はしない

4. CBT本番で差がつく実践テク

「知っている」を「点に変える」最後の仕上げ。ここではCBT(Computer-Based Testing)特有の操作や時間配分を、手順として固定します。数字や制度の暗記量を増やすより、手順の最適化が最短でスコアに効きます。


4-1. 事前準備チェック(前日〜当日朝)

前日

  • 予想模試の誤答だけを30〜60分で回収(新規学習はしない)
  • 受験案内の持ち物・本人確認・会場場所を再確認(遅刻=即終了の可能性)

当日朝

  • 赤シートで数字・定義を10分だけ流す(長時間はNG)
  • 計算の最小テンプレを口で言い切る(例:配当利回り=配当÷株価)

4-2. 画面操作の“型”を先に決める

基本の3アクション

  1. 回答:即答できるものはその場で確定
  2. フラグ:30秒以上迷ったら必ずフラグ(後回し宣言)
  3. スルー:知識がないと判断したら潔く飛ばす(期待値最適化)

4-3. 時間配分モデル(学科・実技 共通の考え方)

原則1周目は広く速く、2周目で点を回収。

モデル例

  • 1周目(全体の約60〜70%の時間)
    • 30秒ルール:30秒越えたらフラグ→次へ
    • 易問先取り:定義・用語・短文は最優先で回収
  • 見直し1(残りの約20%)
    • フラグ一覧から計算問題→文章長い問題の順で回収
    • 単位・年数・税率の桁ズレを重点チェック
  • 見直し2(最後の約10%)
    • 否定語(〜ない/すべて/必ず)の見直し
    • 迷い2択は定義に立ち返る(常識や主観で選ばない)

迷い2択の決め方:
定義→条件→例外の順で照合。本文中の根拠語(年齢・期間・対象者)にマーカー視線を当て直す。


4-4. 学科で効くミス潰しルーチン

1周目の読み筋

  • 主語チェック:「誰の年金?」「誰が給付?」「どの所得?」
  • 数字は閾値だけ拾う(◯歳、◯年、◯%)

見直しの固定チェック

  • 否定語の見落とし(〜ではない / すべて / 必ず
  • 単位(㎡↔坪、年↔月、%)
  • 言い換え(例:表面利回り=クーポン、申告分離=申告はするが他と分ける)

4-5. 実技の“往復読み”手順

往復の型(固定セリフ)

  1. 設問を先に読む(何を聞かれている?数値?判断?)
  2. 資料へ移動して、数字・条件・期間だけメモ列挙
  3. 設問に戻る→要求どおりに該当箇所だけ使って答える

ポイント

  • 資料は全部を理解しようとしない設問に必要な断片だけ拾う。
  • 計算は途中式を1行残す(再計算が速い)。
  • 合っている自信<再現性。同型問題で手順が同じかを意識。

4-6. 計算問題ミニテンプレ(口で言える形に)

  • 配当利回り1株配当 ÷ 株価
  • 相続 基礎控除3,000万円+600万円×法定相続人
  • 仲介手数料上限売買価格×3%+6万円(+消費税)

5. まとめ:やることはシンプル、手順は具体的に

使うのは3冊だけ(教科書/問題集/予想模試)。回し方は「読む→解く」を2周+直前模試2周。CBTはフラグ運用と見直し順を台本化して勝ちにいく——これが全体像です。

今日からの一枚ロードマップ

  1. 分野Aを読む(教科書)→すぐ分野Aを解く(問題集)
  2. 6分野を1周したら、×だけ横断して2周目
  3. 直前1週間は予想模試(学科3+実技2)を2周

仕上げ3日テンプレ

  • T-3日:模試通し→誤答型の数を出す
  • T-2日:誤答型だけ10〜20問再演習
  • T-1日:赤シートで数字・定義だけ/台本音読

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