FP3級の勉強をしていると、
「覚えたはずなのに、次の日にはもう忘れている…」
「用語が多すぎて頭に残らない」
こんな悩み、よくありますよね。
でも実はこれ、あなたの能力の問題ではありません。
脳の仕組み上、“忘れる”のは当たり前のことなんです。
だからこそこの記事では、
脳の仕組みに沿って、忘れにくくするためのFP3級の勉強法をまとめました。
暗記が苦手でもムリなく続けられる「現実的なやり方」になっているので、
「どうしても覚えられない…」と感じている人ほど、きっと役に立つはずです。
まずはFP3級の全体像をつかみたい方はこちらからどうぞ。
▶ 【FP3級】完全ロードマップ|最短で合格までの道のり
なぜ覚えられないのか?脳の仕組みを知るだけで勉強がラクになる
忘れるのは能力不足ではなく“脳の防御反応”
脳は、新しい情報をすべて覚えようとするとパンクしてしまうので、
「必要なさそうな情報は一度捨てる」という働きをします。
そのため、
- 1回見ただけの知識
- 興味のないジャンルの情報
- 関連性の弱いバラバラな知識
こういったものは、脳が優先して「忘れよう」としてしまいます。
つまり、FPの勉強で忘れるのは、ある意味とても自然なことなんです。
長期記憶に移らないと、いくら覚えてもすぐ消える
記憶には大きく分けて、
- 短期記憶: 一時的に覚えてすぐ消えるメモのような記憶
- 長期記憶: 何度も使われて残り続ける“ストック”の記憶
の2種類があります。
「昨日覚えたのにもう忘れている…」という状態は、
短期記憶にだけ残って、長期記憶に移せていないのが原因です。
FPの勉強では、どうやって長期記憶に移すか(=どのタイミングで復習するか)が、とても大事なポイントになってきます。
FPが特に忘れやすい資格である理由
FPは他の資格に比べて、かなり「忘れやすい要素」が揃っています。
- 専門用語がとにかく多い
- 似た言葉(控除・減税・給付・特例…など)がたくさんある
- ライフプラン・保険・税金・不動産・相続と、6分野にまたがっている
- 日常生活ではあまり使わない言葉も多い
こうした理由から、FPの勉強は「覚えたのに抜けていく」が普通です。
なので、“忘れながら前に進む前提”で勉強法を考えるほうが、むしろ現実的です。
長期記憶に入れるカギは「繰り返しのタイミング」だけ
エビングハウスをFP流にアレンジするとこうなる
有名な「エビングハウスの忘却曲線」では、
人は新しい情報をどれくらいのスピードで忘れるか、という話がされています。
難しい理論はさておき、FP勉強に落とし込むと、
復習タイミングはたったこれだけ意識すればOKです。
- 翌日に軽く見返す
- 3日後にもう一度触れる
- 1週間後にざっと確認する
どれも「完璧に思い出そう」としなくて大丈夫です。
ただ“ああ、こんなんやったな”と触れるだけで、記憶はかなり定着しやすくなります。
短時間でいいから回数を増やす方が、圧倒的に覚えられる
よくやりがちなのが、
- 週末にまとめて2時間勉強 → 平日はノータッチ
というパターンですが、脳の仕組みから見るとあまり効率がよくありません。
それよりも、
- 毎日3分〜5分だけでもテキストやメモに触れる
- 通勤中にYouTube講義を流す
- スキマ時間に過去問アプリを1問だけ解く
こうやって「短時間×回数」を増やす方が、圧倒的に記憶に残りやすいです。
暗記が苦手な人向けの“覚え方・勉強法”も、こちらの記事でまとめています。
▶ 【FP勉強】暗記が苦手でも進められる勉強法まとめ
覚えたのに忘れる…を減らす7つの具体テクニック
① 「結論から覚える」(理由はあとでOK)
人は“枠組み”がない情報を覚えるのがとても苦手です。
そこでFPの勉強では、「結論 → 理由」の順番で覚えるのがおすすめです。
例えば:
- つみたてNISA → 「長期・積立向けで、利益が非課税になる制度」
- 雇用保険 → 「失業したときの生活を支えるための保険」
- 生命保険料控除 → 「保険に入っていると、税金が少し安くなる制度」
こうやってまず「何のための仕組みか」だけ押さえておいて、
細かい数字や条件は、過去問やテキストを解きながら徐々に肉付けしていくイメージです。
② 動画で“理解”を作ってから暗記に入る
特に社会保険・税金・年金などは、テキストだけで理解しようとすると、
「文字の壁」にぶつかりやすい分野です。
そこでおすすめなのが、YouTube講義(ほんださんなど)で一度ざっくり理解してしまうこと。
動画の良いところは、
- 流れや全体像がつかみやすい
- 図やイラストでイメージしやすい
- 「なんとなく分かる状態」まで一気に持っていける
という点です。
暗記が苦手な人ほど、まず「理解の土台」を動画で作るのが近道です。
ぼくが特にお世話になったYouTube講義の活用法はこちらにまとめています。
▶ 【FP勉強】ほんださんの講義の最強活用法
③ 過去問は「正解」ではなく「パターン」を覚える
FP3級は“過去問パターン試験”と言っていいぐらい、
似たような問題が何度も出てきます。
なので、
- 1問ずつ完璧に暗記する
のではなく、
- 「こういう聞かれ方が多いな」
- 「この選択肢は毎回ひっかけだな」
- 「この分野はいつも似た内容が出るな」
という“出題のクセ”を覚える感覚で進めるのがコツです。
過去問を使った具体的な勉強手順は、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ 【保存版】FP3級|過去問の正しい使い方【最短で点数が伸びる4ステップ】
▶ 【FP3級】過去問だけで合格できる?1周目で6割取れた僕の実体験
④ ゆるメモ(1行メモ)で脳の負担を減らす
ノート作りが苦手な人は、
きれいなノートを作ろうとして逆に疲れてしまうことが多いです。
そこでおすすめなのが、「絶対おさえたい一言だけを書く“ゆるメモ”」です。
例えば:
- 老齢年金:原則65歳から
- 控除:税金が少し安くなる仕組み
- NISA:利益非課税の投資枠
こんな感じで、1行だけ・雑でOK。
寝る前やスキマ時間に1分だけ見返すだけでも、記憶はかなり定着していきます。
⑤ 朝に1分だけ復習する(これが意外と最強)
脳は、起きてすぐの時間帯がもっとも「新しい情報を受け取りやすい」と言われています。
そこで、朝にたった1分だけ“ゆるメモ”を見返す習慣をつけると、
その日1日のスキマ時間で、関連する内容を思い出しやすくなります。
忙しい社会人でも、「朝1分ならギリいける」はずなので、
無理のない範囲で試してみてください。
⑥ 苦手分野は「分かりやすい教材」に丸投げする
社会保険・税金・年金など、どうしても理解しづらい分野は、
正直に言うと自力でなんとかしようとしない方がラクです。
そういう分野こそ、
- YouTube講義
- 図解が多いテキスト
- イラスト入りの解説サイト
などの「分かりやすい教材」に素直に頼るのがおすすめです。
最短で合格を目指すための勉強手順は、こちらにもまとめています。
▶ 【FP3級】最短で合格した勉強法まとめ|最初の1ヶ月はこれでOK
⑦ 完璧に覚えようとしない(6割取れれば合格)
そして何より大事なのが、「全部覚えようとしない」ことです。
FP3級は、60%正解できれば合格の試験です。
つまり、4割は間違えてもいい資格とも言えます。
なので、
- どうしても覚えられない数字
- 何度やってもピンとこない分野
こういった部分は「深追いしすぎない」という割り切りも必要です。
FP3級は「忘れてもOK」な試験である理由
浅く広い知識でも十分戦える
FP3級の試験は、
1つの分野について深く突っ込まれるというよりは、
“広く・基礎的な内容”をまんべんなく押さえているかが問われます。
そのため、
「全部スラスラ言えるレベル」まで完璧に覚える必要はありません。
1問1問を完全暗記する必要はない
過去問を解いていると、
「この問題、前にも見たな」という感覚がだんだん増えていきます。
ここで大事なのは、
- 選択肢を丸暗記することではなく
- よく問われる考え方やパターンを覚えること
です。
こうした“パターンの記憶”が積み重なっていくと、
本番で多少忘れていても、選択肢から正解を選べるようになります。
理解 × 繰り返しで6割は普通に取れる
実際に、
- 動画でざっくり理解する
- テキストで確認する
- 過去問でパターンをつかむ
この3ステップを繰り返しているだけで、
多くの人が自然と6割以上の得点を取れるようになります。
記憶が定着しやすくなる「勉強の順番」テンプレ
最後に、ぼくが実際にやって効果を感じた「勉強の順番」をまとめておきます。
① 動画で全体像をつかむ
まずはYouTube講義などで「大まかな流れ」を理解します。
この段階では、細かいところまで覚えなくてOKです。
② テキストで内容をなぞる
動画で聞いた内容を、テキストでなぞるように読みます。
「あ、さっき聞いたやつだ」と感じられれば十分です。
③ 過去問で“出題の形”を確認する
そのあとに過去問を解いて、「試験ではどう聞かれるのか」を確認します。
ここでパターンを意識しておくと、記憶に残りやすくなります。
④ ゆるメモで要点だけメモする
「これはさすがに忘れたくない」というポイントだけ、
1行でメモに残しておきます。きれいさは気にしなくて大丈夫です。
⑤ スキマ時間にメモや過去問アプリを見る
通勤中・待ち時間・寝る前などに、
メモを1分見る、アプリで1問解く、といった形で軽く触れておきます。
忙しい社会人向けに「スキマ時間の使い方」をまとめた記事もあります。
▶ 【FP3級】忙しい社会人向け|スキマ時間の使い方大全
覚えられない日に罪悪感を持たないことも、大事な“記憶法”のひとつ
触れるだけでも記憶はちゃんと積み上がっている
「今日は全然覚えられなかった…」
そう感じる日でも、実は脳の中では少しずつ変化が起きています。
一度見た情報は、“まったくゼロ”に戻るわけではなく、うっすらとした記憶として残り続けるからです。
しんどい日は「流すだけ学習」でOK
どうしてもしんどい日は、がんばって机に向かう必要はありません。
- YouTube講義をBGMのように流す
- ゆるメモを1分だけ見る
- 家計簿アプリで数字を眺める
- 過去問アプリを1問だけ解く
こういった「触れるだけ」の学習でも、十分“次の勉強の土台づくり”になっています。
勉強がしんどいときに救われた習慣や考え方も、こちらの記事でまとめています。
▶ 【FP勉強】続かないときの対処法|やる気ゼロの日でも前に進む5つのコツ
▶ 〖FP勉強〗みんながつまずく“挫折ポイント”5つと乗り越え方
続けることが、いちばん効率のいい“記憶法”
FP3級は、「続けた人が受かる試験」です。
1日完璧にできる日よりも、「細く長く続けること」の方が、合格には直結します。
忘れても、また触れればいい。
それを繰り返しているだけで、気づいたときには「知っていること」がどんどん増えていきます。
まとめ|忘れながら進んでOK。それでもFP3級はちゃんと受かる
FP3級の勉強で「覚えたのに忘れる…」と感じるのは、ごく自然なことです。
それは能力不足ではなく、脳の仕組みの問題だからです。
この記事でお伝えしたポイントをまとめると、
- 脳は“忘れる”のが普通なので、前提を変える
- 長期記憶のカギは「繰り返しのタイミング」
- 結論から覚えて、細かい部分は後からでOK
- 動画・テキスト・過去問・ゆるメモを組み合わせる
- スキマ時間の「短時間×回数」が一番効く
- 6割取れれば合格なので、完璧主義は手放していい
忘れながらで大丈夫。
少しずつ、少しずつ、「知っていること」を増やしていきましょう。
それだけで、FP3級の合格にはちゃんと近づいていきます。


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