まずは用語の地図(ここだけ読めばOK)
種類 | 受け取れる条件 | ざっくり特徴 |
---|---|---|
終身年金 | 生きている限りずっと | 長生きリスクに最強。途中で亡くなると受取総額が少なくなる可能性 |
保証期間付終身年金 | 保証期間内は生死無関係/以後は生存中 | 早逝の不公平感を減らしつつ、長生きにも対応 |
有期年金 | 生存している間の一定年数 | 受取期間が決まっている。総額は設計しやすい |
保証期間付有期年金 | 保証期間は生死無関係/以後は生存中の残り期間 | 早逝のカバーと計画性のバランス |
確定年金 | 生死に関係なく一定期間 | 受取の“確実性”が高い一方、長生きしても延長なし |
各タイプをもう一歩だけ詳しく
1) 終身年金(生きている限り)
- 仕組み:受取開始後、あなたが生きている限り年金が支払われ続けます。
- メリット:長生きリスク対策(資金が尽きにくい)。
- 注意点:早く亡くなると払込に比べ受取総額が少なくなることも。
- 向いている人:長寿家系/老後の“下支え”を用意したい人。
2) 保証期間付終身年金(ハイブリッド)
- 仕組み:例えば「10年保証」なら、最初の10年は生死に関係なく支払い。その後は生存している限り。
- メリット:早逝時の不公平感を緩和しつつ長生きにも対応。
- 注意点:純粋な終身年金より年金額がやや低くなる傾向。
- 向いている人:家族への最低限の受取も確保しつつ長生きにも備えたい人。
3) 有期年金(◯年だけ、ただし生存中)
- 仕組み:例えば「15年有期」なら、生きている間の15年間だけ支払い。
- メリット:特定の期間(60–75歳など)へ集中的に収入源を作れる。
- 注意点:期間中に亡くなると残期間は受け取れない。
- 向いている人:年金受給の“谷”を埋めたい、教育費・住宅ローン完済期に合わせたい人。
4) 保証期間付有期年金(計画性+安心)
- 仕組み:保証期間(例:5年)は生死無関係で支払い、その後は生存中の残り期間に限定。
- メリット:有期年金の計画性+早逝時の最低限保証。
- 注意点:保証が付く分、同条件の有期より年金額は小さくなりやすい。
- 向いている人:家計の山谷に合わせつつ万が一への配慮も欲しい人。
5) 確定年金(必ずもらえる期間固定)
- 仕組み:例えば「10年確定」なら、10年間は生死に関係なく支払い。
- メリット:受取の確実性が高い(遺族も受取可能)。
- 注意点:長生きしても延長なし。長生きリスク対策としては弱い。
- 向いている人:相続人にも確実に一定額を残したい、資金計画が固まっている人。
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