「雇用保険二事業(にじぎょう)」とは、雇用保険制度の中の事業のひとつであり、以下の2つの柱で構成されています:
🏢 雇用保険二事業の2つの柱
- 雇用安定事業
- 能力開発事業
1️⃣ 雇用安定事業とは
景気の変動や産業構造の変化などによる雇用不安を防ぎ、雇用を安定させるための施策を行います。
具体的には:
- 事業主向けの雇用調整助成金(休業や教育訓練を実施した場合の補填)
- 中高年齢者の再就職支援
- 地域の雇用創出支援(UIJターンなど)
- 再就職支援会社によるサポート支援 など
2️⃣ 能力開発事業とは
労働者の職業能力の向上を目的とした施策です。教育訓練や職業訓練などを支援します。
具体的には:
- 教育訓練給付金(労働者が資格やスキルを取得するための支援)
- キャリアアップ助成金(非正規社員の正社員化や職業訓練の支援)
- 公共職業訓練、ハロートレーニング(求職者向け職業訓練)
- 若者・女性・高齢者のスキル習得支援
- 事業主が従業員向けに実施する職業訓練への補助
💰 財源は?
- 雇用保険の**保険料(労使折半)**の一部
- 一般の失業給付とは別会計
👨🏫 誰が使えるの?
対象 | 支援内容 |
---|---|
事業主 | 雇用調整助成金・職業訓練助成金など、雇用維持や人材育成の支援制度が利用可能 |
労働者 | 教育訓練給付金・公共職業訓練など、キャリアアップや転職支援制度が利用可能 |
📌 なぜ「二事業」と呼ばれるの?
もともと雇用保険制度の中で、「失業給付」以外に以下の2つの政策的な事業があるためです:
- 雇用安定事業(企業側支援)
- 能力開発事業(労働者側支援)
コメント