養老保険(ようろうほけん)は、死亡保障と貯蓄(満期保険金)の両方の機能を持った保険です。
契約期間中に被保険者が亡くなった場合は死亡保険金が、期間満了時に生存していれば満期保険金が支払われます。
🔶 特徴
特徴 | 内容 |
---|---|
保障内容 | 死亡時・高度障害時:死亡保険金 満期時:満期保険金 |
保険料 | 終身保険・定期保険より高め |
満期金 | 必ず支払われる(原則、死亡保険金と同額) |
貯蓄性 | 高い(預貯金代わりに使われることも) |
契約期間 | 一定期間(例:10年、65歳満了など) |
🔶 支払われる保険金の仕組み
状況 | 支払われる金額 |
---|---|
契約期間中に死亡 | 死亡保険金 |
契約期間満了時に生存 | 満期保険金(=死亡保険金と同額が多い) |
👉 死亡保険金 = 満期保険金 である点が特徴。
🔶 メリット・デメリット
✅ メリット
- 満期まで生存すれば保険料が無駄にならない(貯蓄として戻る)
- 万が一の保障も確保できる
- 保険期間満了時に教育資金や老後資金に使える
- 契約者貸付制度が使える商品も多い
❌ デメリット
- 保険料が高額(定期保険の数倍になることも)
- インフレに弱い(保険金額は固定)
- 貯蓄目的だけなら、他の金融商品(つみたてNISA等)の方が効率的な場合もある
🔶 養老保険の向いているケース
- 計画的な貯蓄をしたいが、自分だけでは貯められない
- 子どもの教育費や結婚資金、住宅頭金を貯めたい
- 保険も貯金も同時にやりたい
- 一定期間後にまとまった資金を受け取りたい(老後資金など)
🔶 他の保険との比較
項目 | 養老保険 | 定期保険 | 終身保険 |
---|---|---|---|
保障期間 | 一定期間 | 一定期間 | 一生涯 |
死亡保障 | あり | あり | あり |
満期金 | あり(必ず) | なし | なし(ただし解約返戻金あり) |
保険料 | 高め | 安い | 中〜高め |
貯蓄性 | ◎ | × | ◯(長期で) |
🔶 注意点
- 中途解約すると元本割れの可能性が高い
- 利回りは低め(商品によっては銀行預金程度)
- 高い保険料のため、家計への負担とライフプランのバランスを要検討
🔶 税制上のメリット
- 支払った保険料は生命保険料控除の対象になります(年末調整・確定申告で)
🔶 実際の活用例
- 35歳男性が15年満期の養老保険に加入
→ 50歳の時に満期保険金を子どもの大学進学資金にあてる。 - 60歳満了の養老保険に加入し、退職金の補完として活用
→ 満期金を老後資金や旅行資金に。
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